BACK NUMBER　2005年　3月
白崎彩子　ギャラリー・ジャズ・コンサート

昼ごろからみぞれが降り続く寒い日曜日、ニューヨークから茅ヶ崎に二度目の来茅をはたした白崎彩子。しかし定刻にはやみ、外は寒いが、ギャラリーでは40人近くのお客様でホットなステージとなった。こんな日は、いきのいいジャズと地域通貨で飲めるビールだよね。当日は『ぎんのほし展』（日本を代表する童画家 こうのこのみ、こうのりうすけ、河野リエによる共同展）でたくさんのファンタジックな童画に囲まれてのライブであった。
サイドメンにベースの井上陽介、ドラムス横山和明をしたがえての当夜の演奏は、ジェローム・カーンのノー・ボディ・エルスより始まり、最初のステージは、ラウンド・アバウト・ミッドライト、そして、私が副会長をつとめる茅ヶ崎ジャズクラブで『ぜひ』とリクエストがあったエアジン等が演奏され、近隣、湘南や相模原以外に静岡、神戸からのお客様をうならせた。さすがジャズの本場ニューヨークでもまれているミュージシャンである。3人のコラヴォレーションもよかったが、やはり白崎のピアノ、よくなっていた。
15分の休憩後は、ウエン・ライト・ア・ロウ、ラッシュ・ライフ、オブリヴィリオン、モンクの名曲、パノニカ、そしてアンコール、チュニジアの夜でステージを終えた。昨年の来茅に比べ、また一段とジャズ・ミュージシャンとして成長した白崎。次回のハスキーズギャラリーのステージが楽しみである。

2005年　3月　13日　ハスキー 加藤信吾

↑白崎彩子