BACK NUMBER　2009年　7月
小島のり子　ジャズコンサート

小島のり子の4枚目のアルバム「LUSH LIFE」は日本酒をテーマとしている。このアルバム発売記念ライブは茅ケ崎粋酔会という日本酒愛好会長E氏の強力な推薦がありはじめて実現した。当然、曲中酒によるきき酒会もあわせて開催。私がまったく下戸であることから、今回のライブはEさんの協力無しではどうなっていたか。Eさんありがとう。
さて、ライブはいつもどおり日曜の午後4時からはじまった。酒を飲むにはまだ早い？「FOR BETTER DAYS」「WHEN THE MOON HUGS THE SHOE」「HOTOTOGISU」「THE SHADE OF WISTERIA」「SEVEN WAYS TO A KISS」「MYSTHIC COBLIN」「CRANE IS FLYING IN THE DREAM」
この曲のイメージするお酒ってみなさんわかります？「開運」「月の井」「大七　純米」「藤のかげ」「七田」「温羅」「鶴齢」 、わたしにはどれもなじみのないお酒ですが、彼女曰く、どれも日本の名酒。彼女のフルートに、あわせた大口純一郎のピアノ、山口友生のギターによる豊かなイメージを醸し出す合奏は、まさに日本酒が糀と水、風土によるブレンドであるが如く、酔人を覚醒させ、浮き世を忘れさせてくれる極上のジャズであった。そして、タイトル曲「LUSH LIFE」コルトレーン＆ジョニー・ハートマンやナンシー・ウィルソンの歌曲として有名なビリー・ストレイホーンのスタンダードナンバーは「酔いどれ人生」「呑んだくれ人生」って意味なんだって、新発見！

2009年　7月12日　ハスキー 加藤信吾

↑小島のり子