BACK NUMBER　2011年　7月
山形雄子ウィズ 小山太郎3 ジャズライブリポート

暑い1日でした。午前中には震度2の地震もあったし…。いまだ復興の目途がたたない東北地方の被災地を思えば、冷房でジャズライブなんてと思わないわけではないが、音楽が文化の地下水脈であり、空気と同じに、わたしたちの生活になくてはならないものであると考えるなら…続けなければの一念のライブでした。
メンバーは湘南の歌姫山形雄子、日本を代表するジャズドラマー小山太郎をリーダーとする人気トリオのライブでしたが、残念なことに来場のお客様が少なかった。しかし演奏1部は小山太郎ドラム、田中裕士 ピアノ、生沼邦夫ベースによる小山オリジナルTAIL TO NOSEに代表される激しくもホットな演奏、そして2部の山形雄子がやさしく語りかけるように歌うyou and the night and the music、sentimental journey、lovin' you、you'd be so nice to come home to,but not for me等は反対にクールに私たちの心に語りかけるクールジャズ。アンコールのall for meもすっかりジャズシンガー山形の十八番になった感じ。12月の次回のライブにはさらに成長したジャズシンガーの姿をわれわれに見せてくれるだろう。

2011年　7月10日　ハスキー 加藤信吾

↑山形雄子ウィズ 小山太郎3