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特選ジャズアート
森上義孝 宮崎郁

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BACK NUMBER 2001年 11月
バリトン・サミット
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当日は、どしゃぶりの雨、11月なのに、どうしてこう雨の日が多いのだろう。私は、そんなことを考えながら、午前中、ピアノの調律作業をみていた。4時のリハをまたず、つづらのあつし、小池修、宮本大路、平山恵勇、マーク・トゥリアンが到着、最後にピアニスト守家純子が4時過ぎに着き、役者はそろった。昨年来から、東京のサム・デイや、Bフラットで聴いて、ダイナミックな彼等のバリトン・サウンズをぜひ、茅ヶ崎でと、1年越しで今日の日を心待ちにしていた私もホッと一息。50人からのお客さんを迎え、会場も、サウンドもホットなライブとなった。

ウェイン・ショーターのブラック・ナイルやオールド・デビル・ムーン等、いずれ劣らぬ名手によるバリトンサウンズがはじまると、お客さんは、魅了され、演奏が終わると拍手の嵐。そして、一部の最後は短かめのドナ・リー(このユニットではドナ・リーを短かめから、ロングバージョンまで、ケース・バイ・ケースで何曲も用意し、演奏する。さすが一流は違う。しかもベースのマークはレギュラー・メンバーとは初めての顔合わせなのに)

同じ管楽器が2つ以上で演奏する場合、「テナー・マドネス」のロリンズとコルトレーンという名プレーヤーのように、お互いのプレーに自分を合わす実力のあるプレーヤー同士で、成功すればいいのだが、ともすれば、俺が俺がということになり、曲としてのまとまりが失われる危惧をはらむことが多い。しかし7月にギャラリーでやった「アルなか」もそうだが、「バリサミ」も、それぞれのプレーヤーがリーダーで東京や横浜で活躍している名プレーヤーであることを知っている私は、安心して、楽しく聴くことができた。

20分の休憩をおいて、2部はマリガンの「アップル・コア」「ナイト・ライツ」、エリントンの「イン・ア・メロー・トーン」等のスタンダードや守家のオリジナル、「ファースト・ステップ」を演奏し、9時30分過ぎ、ライブは終了し、ミュージシャンは小雨煙る茅ヶ崎を去っていった。ハスキーズ・ギャラリーのあるエメロードの街路樹はいつもより1ヶ月早くイルミネーションが飾られたが、そんな雨のイルミネーションも、今年はアフガンであんなこと(戦争)もあり、すなおに楽しめない今日この頃である。一日も早く戦争が終わり、心のそこからジャズを楽しめる日がくることを願わずにはいられない。

2001年 11月 9日 ハスキー 加藤信吾

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