まずトリオで、エンジェル・アイやサムタイム・イン・ザ・スノーなど、スローで美しい曲がはじまると、観客はウットリ。そして五十嵐のTPが入る。らうんど・アバウト・ミッド・ナイト。ライブがはじまる前、五十嵐はPA、音響にすごくこだわった。しかし、こだわるだけの価値のあるサウンドであった。遠い闇の中からミュートを利かしたトランペットの音色が切なく響く。なんとなく、今はなきマイルスが吹いたら、こんな音色なんだろうと思いながら聴いていたのは私だけだったろうか。

演奏が終了してなり止まない拍手に応え、オール・シングス・ユー・アーをアンコールで演奏。その曲は私にとって27、28日両日をまたがって企画した湘南ジャズ・レヴォリューションの終わりでもあった。

湘南でも、東京や横浜に負けないクオリティの高いジャズ・ライブを開催したい、そんな願いを込めたハスキーズGの2日間でした。ジャズ・ファンのみなさん、満足していただけましたか。また、ぜひ、茅ヶ崎のジャズライブに足をお運び下さい。お待ちしてまーす。

2002年　6月　28日　ハスキー 加藤信吾