BACK NUMBER　2005年　3月
コモサン・オル・ジャポン
ギャラリー・ジャズ・コンサート

納屋嘉彦は秋田県出身、1978年第1回日本ジャズグランプリで最優秀ソロイスト賞を受賞した、コモサン・オル・ジャポンのリーダーである。コモサン・オル・ジャポンは『日本の常識』という意味らしい。そうです。『ジャズといったら、コモサン・オル・ジャポン、これ日本の常識』なのだ−。
メンバーは他に俵山昌之（B）、小島勉（DS）、岡淳（TS、FL、篠笛）、北村嘉一郎（VP）、太田仁子（VO）と、多彩なエンターテイメント性充分の、空前絶後のバンドであった。
当日のライブは、まずカルテットでデイ・トリッパー、そしてヴォイス・パーカッションの北村が加わり、太田仁子のボーカルが入ったス・ワンダフル、ゲット・バック、冬のワルツ（オリジナル）、フライ・ミー・トウ・ザ・ムーンが一部で演奏された。 特筆すべきは、北村のヴォイス・パーカッション、人間の声を楽器にしてしまうなんて、まさに感動でした。
そして二部は、ビートルズのフール・オン・ザ・ヒル、フィッシャー、これは切れるという意味のオリジナル、そしてお待ちかね、美人ボーカリスト太田のスマイル、上を向いて歩こう、ザンジバル、岡の篠笛で、日本的な旋律で演奏されたオリジナル「白うさぎ」そして、アンコールは今人気のノラ・ジョーンズの「ドント・ソ・ホワイ」であった。納屋4の本格ジャズありーの、トライトーン北村のお笑いの要素ありーの、と、これまでの日本のジャズグループにないエンタテイメント性をもつ楽しいライブであった。

2005年　3月　26日　ハスキー 加藤信吾

↑コモサン・オル・ジャポン