BACK NUMBER　2005年　4月
金子亜里紗　ギャラリー・ジャズ・コンサート

茅ヶ崎中央公園も桜が満開の春爛漫4月16日（土）昨年CD「リフタイド」をリリースしたばかりの金子亜里紗。リラクシン・アット・カマリロ、リピテーション、エンブレイサブル・ユー、ルミネンス、CD挿入曲を中心に小川高生のアルト、藤田耕平のベース、横山和明のドラムスのバッキングに、亜里紗のピアノがかつてのジャズの巨人たちが小粋に演奏したスタンダードを次々に演奏してゆく。「ん、大人のジャズだよ！粋だね。」彼女のピアノを聴いた第一印象はこのフィーリングであった。1部、2部を通じて、とくに、2部で小川のアルトのイントロから始まる「ストレンジャー・イン・パラダイス」よかったねー。亜里紗の説明によるとボルディンの「ダッタン人の踊り」をテーマにした曲だそうだが、肩の力がぬけて、軽やかではあるが、確実な彼女のピアノタッチは、ジャズを聴く愉しみをわれわれに教えてくれる。アンコールのチェロキーまでの2時間。ジャズ黄金時代にタイムスリップした「ときめきジャズ・タイム」であった。そういえば今年はジャズの神様チャーリー・パーカー没後50年。墓場からよみがえったパーカーが小川のアルトを通して呼び掛ける「ジャズだぞー！」って、キャー！

2005年　4月　16日　ハスキー 加藤信吾

↑金子有里紗