BACK NUMBER　2006年　9月
里見紀子ギャラリージャズコンサート

里見紀子のハスキーズギャラリーの出演は、森下滋（P）のバッキングが最初であるが、自己のリーダーライブは、プロジェクトNについで、2度目である。今回はピアノ井上ゆかり、パーカッションはたけやま裕、というきれいどころ女子三楽坊での来ギャラリーであった。
ライブは「いつか王子様が」等スタンダードあり、クラシックのホルスト作曲惑星組曲から「ジュピター」あり、アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァありで、幅広い音楽活動を続けている里見紀子ならではの選曲で観客を魅了した。ヴァイオリンの里見が最近気に入っているという「ナッシング・パーソナル」、ウィーン生れのジャズ・ピアニスト、ジョー・サヴィヌルの「ミッドナイト・ムード」、ピアノ、パーカスの絶妙のバッキングでヴァイオリンを弾きこなす里見の姿に観客はうっとりであった。
そして彼女のオリジナル「約束」、よかったねぇ。もし、里見がリーダー・アルバムをつくるならぜひいれていただきたいと思って聴いていたのは私だけであろうか？拍手に答えアンコールはご存じ「枯葉」。暑い夏も終わり、「枯葉」が似合う今日この頃、ギャラリーの常連さんだけでなく、このライブを聴きに、東京、千葉からご来場いただいたファンの皆様、ありがとうございました。

2006年　9月 23日　ハスキー 加藤信吾

↑里見紀子