BACK NUMBER　2006年　10月
土濃塚隆一郎ギャラリージャズコンサート

2005年5月より今年の8月末まで、ジャズを勉強するため、土濃塚隆一郎（flh）はボストンのバークリー音楽院に留学していた。今回のハスキーズギャラリーのジャズコンサートは、そんな土濃塚の凱旋帰国ライブの意味をもつ。帰国直前、彼のHPがクローズし、連絡がとれなくなり、ずいぶん心配したが、元気に演奏していることを、とあるライブ・ハウスで教えていただきホッとする。
板垣光弘（P）、グレッグ・リー（B）、平山恵勇（DS）。役者はそろった。ライブの最初は、Lotus blosam、ケニー・ドーハムの名演で知られるこの曲、ハイ・ノートで、スピード感あふれる彼の演奏は、ドーハムとはまたひと味違ったジャズをわれわれに楽しませてくれた。How Insentive、シモーネ、そして彼のオリジナルのバラード、彼がアメリカでまた一段レベル・アップした演奏をしてくれたことが、うれしかった。そして一部の最後はRed clay、フレディ・ハバードがCTIレーベルに残した曲だが、グレッグの腹の底に響くエレベとのコラボレーションが最高！彼は今ライブで、ジブラルタルと、フレディの曲を2曲演奏していた。まさに「ノっている」という言葉そのものの演奏にお客様も大満足。2部はA child is born, Feel like Makin、Autum leavesと、すべてのエネルギーを今ライブに集中してくれたミュージシャンに感謝であった。

2006年　10月9日　ハスキー 加藤信吾

↑土濃塚隆一郎