BACK NUMBER　2007年　11月
Mako Trio　ジャズコンサート

横浜市出身のジャズピアニストMakoを知ったのは盛夏の頃、ギャラリーの調律師MさんよりいただいたCDを聴いてからだ。街にイルミネーションが点り、木枯らしが吹く寒いエメロード、彼等はやってきた。午後4時、クラシックによる確かな音楽的センスを身につけているピアノの達人Mako、ベース佐藤哲也、ドラムス大槻敏彦のハスキーズギャラリーでの初ライブのはじまりである。
2005年、ノルウェーオスロのECMでファーストレコーディングをすませたMakoは気合いが違う。1部I Talk about,Tomorrow is Another Day、Soft Wartsとオリジナルが続いた後、圧巻は「剣の舞」。あのハチャトリアンの名曲をピアノvsドラムスのインプロビゼーションで表現するMako、まさに真剣勝負。そしてセカンドステージ最初の曲はとらのテーマ？ん？とらはわが愛犬か、サラのテーマが正解。そしてスタンダードの名曲「枯れ葉」、カッチーニのAve Mariaと美しい曲が来場のジャズファンを魅了する。そしてアンコールは竹田の子守唄、日本人にもっともこのまれる子守唄をブルーノートのジャズ・バージョンに仕上げたMakoの才能の豊かさに驚嘆したステージであった。

2007年　11月18日　ハスキー 加藤信吾

↑mako Trio