BACK NUMBER　2008年　12月
渡辺文男　ジャズコンサート

未曾有の大不況2008年も後残り3日…。大人限定！大人のジャズファンになりたければ文男チャンを聴きな。この挑発的とも思えるコピーで、ジャズドラマー渡辺文男のCD「オール・オブ・アス」サンプルCDがレギュラーピアニスト吉田桂一より届いたのは盛夏の頃。JBLで早速視聴し、彼に電話で、ぜひ年末にライブをとお願いする。230・K1・T2（フミオ・ケイイチ・テイジ）の黄金のジャズトリオは2008の終わりにもっともふさわしい。ギャラリーの12月は1年でもっとも忙しい。しかし「エメロードフォト写真展」を1日休んでのライブに小生の期待にこのトリオは十分応えてくれたと思う。
ライブはサド・ジョーンズのBitty Dittyの軽快な演奏からはじまった。年齢を感じさせない渡辺文男（彼は明日29日、70を迎える）のステイクさばきは見事！ピアノの吉田桂一、ベースの佐々木悌二とのコラヴォレーションはまさに大人のジャズである。ライブは1部、Ah Lew Cha, All of us、そしてRound Midnightと聴いててビールがすすむ演奏をしてくれ、彼等はギャラリーの飲み物販売の売り上げに貢献してくれた。そして2部はロリンズのOleo,her Part of Town 、Beautiful Adela、This Could Be The Start of Something Bigが演奏された。ライブの熱演が終わり、ファンからバースデーケーキの贈物があり、うまそうに食す渡辺文男というミュージシャンを見て、そのだれにでもすかれる人柄、人気の高さにギャラリーの親父は一言つぶやく「やってよかった！」。みなさん、来年もどうぞ良い年でありますように。

2008年　12月28日　ハスキー 加藤信吾

↑渡辺文男