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BACK NUMBER 2009年 4月
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夕方のライブは、ウェイン・ショーター作曲のブラック・ナイルからはじまった。強靭でしなやか、スケール感のある音色!今回のイノセント・アイズのCDチラシの説明のごとく、スレンダーな彼女のピアノ・プレーは最初の一音からピーンと張りつめた緊張感を漂わせた。その場にいる聴衆のだれもを惹きつけずにはおかない。ドラムス田鹿雅裕、ベース池田潔とのはげしい掛け合い、インタープレーも、「まさにジャズだね!」である。ウィスパー・ノット、アイ・リメンバー・ユー、スタンダードの三曲の後は彼女のオリジナル、ティアラ、イノセント・アイズ、179、ミスティ・アイズ、ノーブル・ローゼスまでを演奏した。けっして客を飽きさせない、女性らしいメロディアスでハーモニーを大切にする彼女。一方、曲の盛り上がりでは男性的ともいえる力強いタッチのストレート・ア・ヘッドに変貌するジャズ。そんな一見矛盾するピアノ・プレーが彼女のジャズである。オリジナルタイトル曲をプレイするとき、その曲のイメージを誰よりも理解し、表現できるのは作曲者である。彼女はそんなオリジナル曲のイメージを100%表現できるピアニストの一人だと思う。たとえは悪いが満開のソメイヨシノを私はイメージする。ソメイヨシノは今の時期この世のものとは思えない美しい桜吹雪を私たちに見せつける。しかし散ることを厭わないその潔さがあるからなお一層美しく、はかないのである。だから美しい。私は当夕の川上さとみのピアノ・プレイはそれだと思う。 2009年 4月12日 ハスキー 加藤信吾 |
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