BACK NUMBER　2009年　12月
吉本ひとみ・ジャズコンサート

街路樹にイルミネーション輝くエメロードの歳末、世は平成不況なれど、今宵だけは浮世を忘れてジャズに酔いしれたい…。そんな昨今、当日のライブは会期中の石原京子展で展示されている作品、バイオリンやテナーサックス奏者の水彩画が吉本ひとみのジャズ・コンサートの雰囲気を一層もりあげ、刹那の世にほんの少し明かりを灯した。ピアノ宮前幸弘、ベース増根哲也、パーカッション美座ミザリート良彦、フルート小島のり子の個性あふれる楽隊が心をこめて彼女の歌の伴奏をした曲目はlook up to the Sky、tea for two、so many stars、winter wander land、almost like being in love、it might as well be springそしてCDタイトル曲　the good lifeであった。
関西出身のミスフラワーが歌う楽曲so many stars「私に合う夢はどこにあるの？私の表現したい曲は何処に？それをどうやって選べばいいの？」彼女自身のジャズ・ボーカリストとしての人生に投影させた情緒たっぷりのボサノバ。私は歌を歌っているあなたの今こそthe good lifeであり、あなたの歌が多くのファンの心をなごませることが、あなたの探し求めるサムシングであると感じましたよ。ひとみちゃん。とてもチャーミングでコケティッシュなお嬢さん、ギャラリー初ライブありがとね。そしてこれからもよろしく！

2009年　12月12日　ハスキー 加藤信吾

↑吉本ひとみ