BACK NUMBER　2010年　11月
三上クニ・ジャズライブリポート

今年も街路樹にイルミネーションの明かりが灯る季節がやってきた。木枯らしには熱いジャズを聴いて心を暖めよう。ニューヨーク在住35年のベテランピアニスト三上クニがギャラリーにやってきた。ベース池田聡、ドラムス橋本学のトリオに湘南の歌姫山形雄子。当日演奏された曲は、オータムリーブス、ソーインラブ、ラプソティインブルー、ミスティ、ラバー・カム・バック・トウ・ミー、ユー・ビー・ソー・ナイス・トウ・カム・ホーム・トウ、タイム・アフター・タイム、ラウンド・アバウト・ミッドナイト、クライ・ミー・ア・リバー、ラブ、バートランドの子守唄。デューク・エリントンやジョージ・ガーシュイン等のスタンダードの名曲を、軽妙なおしゃべりを交え、個性的なアレンジとハーモニー、美しい音色で存分に楽しませてくれる。そんな三上クニは、開演前のリハーサルでボーカル山形雄子に、歌曲の意味を大切にすることはボーカルで大事という助言をしていた。ジャズの本場で鍛えたピアニストとの共演はジャズボーカリストとしての彼女の今後に貴重な体験となったに違いない。

2010年　11月28日　ハスキー 加藤信吾

↑三上クニ