BACK NUMBER　2012年　7月
東京銘曲堂　ジャズライブ・リポート

梅雨の7月、東京銘曲堂がやってきた。ギター岡安芳明、テナー川嶋哲郎、ベース上村信、このユニットは1999年、ジャズスタンダード曲を演奏することで、根強い人気を誇ってきた。昨年デビュー10周年を迎え、6枚目のCDはいままでに違い、エリントンの楽曲にスポットを当てたデューク・エリントン・ソング・ブック。ライブはSatin Doll、U.M.M.G、Creole Love Call、Solitude、そしてCaravan。ドラムレスで、あの砂漠の隊商をどお表現するのか？野太い上村のベースがまずリズムをとると、岡安のギター、川嶋のテナーがからむ。ちょっぴり哀愁を帯びた銘曲堂のキャラバン、まさに銘曲！そしてThe Mooche、Sophisticated Ladyが演奏された。
すっかり湘南のジャズファンに親しまれるユニットとなった東京銘曲堂、その特色をひとことで表現するなら、司会も含めて、舞台PAを使わないアコースティック演奏にある。かつて私たちが、アンプはトランジスターより真空管、CDよりレコードといっていたジャズファンの高貴な趣味ににているからかもしれない。

2012年　7月1日　ハスキー 加藤信吾

↑東京銘曲堂