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特選ジャズアート
森上義孝宮崎郁

  

live report 

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北浪良佳ジャズ・コンサート

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当日の朝は雨だった。どんより曇った空を見上げ、これからはじまるライブの晴天を祈る。関西の人気ジャズボーカリスト北浪良佳を知ったのは、昨年の横浜ジャズプロムナードだ。15〜6人でいっぱいの小さなライブハウスだったが、ピアニスト中村真と2人のライブはなかなか盛況で、なにより、関西から、横浜に出っ張ってライブ・ツアーをするという彼女の根性が気に入り、すぐOKを出す。彼女はCDこそリリースしていない(今秋、リリース予定)が、大阪音大の声楽科卒業、同大学院オペラ研究室修了という逸材で、2001年度 神戸ジャズボーカルクィーンコンテスト入賞、2004年度 同コンテストグランプリ受賞という本格である。
当日は、木畑晴也(P)、吉田豊(B)、海野俊輔(DS)という若手ピアノトリオをバッキングでのライブであったが、実に堂々と、またあるときはジャジーな歌声は観客を魅了していた。1部は、「ユー・ビー・ソー・ナイス・ツ・カム・ホーム・ツ」を皮切りに、列車の牽引を思わせるドラムソロの後、ご存知エリントン・ナンバー「テイク・ジ・A・トレイン」「イン・ア・センチメンタル・ムード」、そして甘く、せつないハスキーボイスで歌う「ダニー・ボーイ」に脱帽。また彼女の歌唱法がだれかに似ているなと思ってきいていたら、1部最期に小笠原千秋の作詞による「ニライカナイ」(楽園)を歌って、納得。彼女の小笠原の接点はわからないが、ボイス・トレーニングを積んだ本格とはこのような歌い方をするんだと感心。
20分の休憩の後は彼女の好きな武満徹作詞の「燃える秋」「めぐり逢い」、そしてスタンダード・ナンバー「アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ」、最期に、ご当地(茅ヶ崎)ゆかりの大作曲家山田耕筰作曲の「赤とんぼ」を披露。「赤とんぼ」は当ギャラリーでも、過去ジーン・デノヴィ、本田竹広等複数のジャズ・プレイヤーが演奏しているが、彼女のボーカルは過去のそれらの演奏に匹敵し、そのうち「赤とんぼ・イコール・北浪良佳」の予感させる演奏であった。

2007年 3月24日 ハスキー 加藤信吾


↑北浪良佳


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