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特選ジャズアート
森上義孝宮崎郁

  

live report 

BACK NUMBER 2007年 8月
アントニオ・ガマサ コンサート

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スペインの観光港湾都市サンタン・デール。かの地はカンタブリア州都でもある。アントニオ・ガマサは、そこで曾祖父の時代より続く名門音楽一族の長男として生まれた。森があり、山があり、海があるサンタン・デール。彼のジャズのルーツは、そんなカンタブリア地方の民族音楽にある。気温34度、猛暑の茅ヶ崎。菱沼アールアン画廊主催の「フジ子・ヘミング版画展」で、ピアノをイメージした版画が飾られているハスキーズギャラリーに通訳二人とあらわれたアントニオ。背はそんなに高くないが笑顔が素敵なピアニストである。しかしピアノの前に座る彼はまさに闘牛士のように、ダイナミックにそして繊細なタッチで鍵盤をたたく。
ライブはすべて彼のオリジナルで、スペイン・カンタブリア地方の風俗をモチーフにした曲を演奏。1部はクラシック調で静かで格調の高いサンガノス・ラ・アンテラサーテ、ファンタジア、マリア・シ・バス・アル・モンテを、圧巻の二部はウン・モメント・フェリス、ルンバ・フラメンコ、ワルツ・デ・ムニョコ、ルンバ・チックを演奏した。フラメンコをイメージし、右足でペダルを踏み、左足で床をたたき全身で音楽を表現する彼の緩急自在のピアノはあるときはフラメンコを、そしてあるときは闘牛士をイメージし、聴衆を飽きさせず、おもわず彼のピアノ・ワールドに吸い込まれそうなライブであった。もちろん、拍手喝采である。そして最後に付記すると、このコンサートの収益を茅ヶ崎国際交流協会に寄付できた。音楽だけでなく高潔な人格のアントニオ・ガマサ、今後の活躍を祈らずにはいられない。

2007年 8月12日 ハスキー 加藤信吾

アントニオ・ガマサ
↑アントニオ・ガマサ


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