BACK NUMBER　2011年　10月
田鹿雅裕・ジャズライブリポート

ビバップへの熱い想いで生きてきた　その命の証を！　彼のCD「タージ」発売記念ライブ。ライブはリーダー田鹿雅裕がNY時代に培った本物のジャズとは何かを私たちに伝え、聴かせてくれたような気がする。田鹿の正確なドラミングはリアル・ジャズファンの心を熱くした。
ライブ集合は雨も上がった午後2時の予定であったが、ベース佐瀬正以外の田鹿以下はまだこない。横浜新道の渋滞にはまったらしい。
どうしよう？そんなやきもきした気持ちの午後2時30分、やっと本隊到着。今回のライブ、ホーン・セクションのTP岡崎、as多田が不出演ということもあり客足もまばらで興行的にはさびしかった。
しかしライブはシダー・ウォルトンのUGETSUにはじまり、THE CUPBEARERS,D. T　デクスター・ゴードン作曲　私の大好きなCHEESE CAKE、田鹿のNY修行時代をイメージしたQUEENSBORO,MO'JOE'そして最後の先代茅ケ崎ジャズクラブ会長熊澤実氏を送ったときのGOOD BYEが白熱のカルテットで演奏され、お客様は満足されたようだ。田鹿の音楽の美学、それは川上さとみのピアノとのコラボにある。そのピアノを楽しみに今回四国からご来場のお客様がいた。ベース佐瀬正、そして新進気鋭のアルト原川誠司もレベル５の出来。秋深しジャズを聴くなら4ビート　今回の感想である。

2011年　10月22日　ハスキー 加藤信吾

↑田鹿雅裕